2926.9.19 手仕事の背景を語る 奏者との対話が生む納得と安心

2926.9.19 手仕事の背景を語る 奏者との対話が生む納得と安心

手仕事の背景を語る 奏者との対話が生む納得と安心

工房を拡張し空間に温かな余白が生まれたことで、お客様をゆったりとお迎えできる態勢が整ってきました。それは、私自身にとっても大きな気付きでした。普段は職人には聞きづらいような「素朴な疑問」にお答えすることが、いかに大切かということです。

コントラバスのケースには、完成してしまうと外からは見えなくなる数々の工夫が隠されています。例えば、綺麗な縫製のための切り込みや、使い心地を高めるスポンジの処理などです。

私自身、こうした手間のひとつひとつを当たり前のことと思い込んでいた部分がありました。しかし、ご相談にいらしたお客様へ「なぜこのような作りになっているのか」を実際の作業と共にご説明すると、皆様一様に深く納得してくださいます。見えない手仕事の背景を知っていただくことが、そのまま安心感へと繋がるのだと実感いたしました。

足を運んでくださる奏者の皆様と、同じ楽器を愛する者としてじっくり言葉を交わし、温かな時間を重ねていく。そうして深まっていく人としての繋がりこそが、大切な愛器を安心して託していただける何よりの原点だと感じています。

いつでも気軽に声をかけていただける、心通う工房であり続けたいと思います。

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